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ソーシャルメディアに関する5つのtips(最新調査より)

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Facebookのユーザー数が全世界で9億人を超えるなど、ソーシャルメディアの浸透は進む一方です。果たして今後の流れはどうなるのか。今回は最新の調査を基にした海外記事を紹介していこうと思います


現在、そして将来の顧客がソーシャルメディア上で何を考えているか、あなたにはわかりますか?

これまでマーケターは市場調査に頼って、TVやラジオ、そして印刷媒体への広告出稿費用の配分を決めていた。ここ数年は、リサーチ会社はSNSにおける消費者の振る舞いについての知識を提供するようになっている。この記事は新しいソーシャルメディア調査に基づいている。

これらの発見は顧客の動向に沿った、新たなソーシャル上での戦略を考えるのに役立つことになるでしょう。

#1:消費者が時間を費やす「場所」を知る

アクティブなインターネット利用者はネット利用時間の16~25%近くをSNSに費やすことが、最新の3つの調査で判明するようになった。

comScore「2012 U.S. Digital Future in Focus」という報告書では、2011年12月にアメリカのインターネット利用者の実に9割が、SNSを利用したという。加えて、消費者は6分に1分はSNSを利用しているという。これは2010年から少なくとも15%の上昇になる。 

このトレンドが続けば、SNSがポータルサイトを滞在時間で追い抜くだろう

このトレンドが続けば、SNSがポータルサイトを滞在時間で追い抜くだろう



米調査会社・ニールセンは最近、調査書「State of the Meda: U.S. Digital Consumption Report, Q3-Q4 2011」を発表した。この中ではインターネット利用者は、ネット利用時間全体の21.3%をSNSに費やすと明らかにされている。これはYahoo!に代表されるポータルサイトの利用時間より多い。

ニールセンとcomScoreの調査の間には違いが見られる

ニールセンとcomScoreの調査の間には違いが見られる



PQ Mediaは平均的な米国のインターネット利用者が1か月に約33時間をインターネット視聴に費やし、その内8時間をソーシャルメディアは利用していると示している。

こういった調査は方法論については言及していないため、なぜこういったドラマチックな変化が起こったについて説明することはできない。しかし、これだけは確実に思える。この3つの調査は、まぎれもなく人々がSNSに時間を費やす割合・量が増える傾向にあることを示している。

ポイント

オンライン上の消費者は多くの時間をSNSに費やすようになっている。一方で平均的な人間がSNSを利用する時間は1日あたり15~30分程度、週に数時間といった程度だ。あなたのマーケティング戦略は、Eメールや、その他の場合と同じく日常的なSNS利用を目指すべきだ。

#2:あなたのファンが共感するようなコンテンツを見つける

comScoreのグラフィックはオンライン上でエンターテインメントの消費が進んでいることを示す。そして18~34歳という年代でオンライン動画の利用が急増しているが、これはSNS利用にも深く関係してくる。マーケターにとっては、SNS上で繰り広げられるエンターテインメントに関する話題を上手に利用する術を手に入れることが大事になってくる。
ニールセンの調査ではモバイル機器を持つ人間の間で、複数の作業を同時に行う傾向が高まっているという。たとえばテレビを見ながら、Eメールをチェックするなど。そして、重要なことに、そうやってマルチタスクをこなす人間の44%が何らかのSNSを閲覧しているのだ。

テレビ番組の視聴者が、番組中に取る行動(ニールセン調べ)

テレビ番組の視聴者が、番組中に取る行動(ニールセン調べ)



テレビを視聴している間に閲覧されるサイトのトップ2は、FacebookとYouTubeだ。
下の画像を見ると興味深い。人々はTVを見ながら、同時にYouTubeでも動画を見ている。これは人々が心の奥底で、誰かとつながりたいと思う気持ちがあることを示している。

TV番組の視聴中に利用されるwebサイトベスト10

TV番組の視聴中に利用されるwebサイトベスト10



あなたのブランドとTV番組や映画、スポーツイベントを見ながらSNS上で起きている会話と、エンゲージメントを築くために必要なものとは?何が話題となっているトピックについて、あなたのブランドを信頼に足るリーダーと見なすようにしてくれるのか?

その具現者を紹介したい。彼はときに道につまづくが、その経験は参考になるはずだ。

ケーススタディ

Cliff Ravenscraftは別名 Podcast Answer Manとして知られる。 2006年、彼はTV番組「LOST」についてポッドキャストを始めると決めた。単なる趣味として始めた彼だったが、3シーズン目に入ったところでソーシャルの持つ力を感じることになる。自分のポッドキャストに15000人もの視聴者がついたのだ。彼はテクノロジーやテレビ、本など個人的な関心事について学び、それが視聴者を魅了したのだ。

Cliffは、あらゆるレベルの視聴者に合わせてポッドキャストを運営している

Cliffは、あらゆるレベルの視聴者に合わせてポッドキャストを運営している



たとえば、彼はPodcastを若者に人気な本のシリーズから始めた。それは「The Hunger Games」といい、その本のおかげもあって購読者を伸ばすことに成功した。2012年3月に映画がリリースされれば、その数を2〜3倍に伸ばすことができると彼は期待している。

今や彼は20週にもわたるPodcastの結果、たくさんの視聴者を集めることに成功した。彼は製品やサービスを販売することもできるようになった。何人かは実際に商品を購入してはいるが、視聴者がPodcastを引き続き視聴する理由はコンテンツを共有したいからだ。
もし、あなたが多くの視聴者を集め、お互いに尊重しあえるような関係を築くことができたとしたら。あなたは自身の顧客が好むものや興味関心に対して、生徒のような立場で学ぶことができるだろう。

会社の従業員や友だちは、ソーシャルメディアの世界における最良の調査アシスタントになるだろう。


#3:Facebookに注力する—–消費者が最も利用する時間の長いSNS

Facebookが月間ユーザー(最新の数字では約8億4500万人)の点で、世界最大のソーシャルメディアというのは衆知の事実だ。しかしcomScoreはFacebookが他の2つの方法で、覇権を握っていることを示す。

まず1つは、Facebookはエンゲージメントを利用して、すべてのウェブサイトの中でも利用時間という点では優秀な成績を収めているということだ。

Facebookはユニークビジター数ではGoogleに負けるが、エンゲージメントという点では勝る

Facebookはユニークビジター数ではGoogleに負けるが、エンゲージメントという点では勝る



そして2つ目には、他のソーシャルメディアと比較してマインドシェアという意味において、他を引き離すようなパーセンテージを見せる。Facebookは全体のインターネット利用時間の14.6%を占めている。他のソーシャルメディアは、これと比較してわずか2%に過ぎない。ページビューで見ても、Facebookはすべてのページビューの約16%を占めている。

エンゲージメントではFacebookが他のソーシャルメディアを凌駕する

エンゲージメントではFacebookが他のソーシャルメディアを凌駕する



twitterやLinkedInの上昇は(それぞれ訪問者数で世界2位、3位)他のcomScoreのグラフィックで確認できる。同時にMySpaceの凋落や、Google+とPinterestの上り調子も一目瞭然だ。(特筆すべきはTwitterやGoogle+といったSNSがエンゲージメントをモバイル機器やサードパーティーのアプリなどを通じて獲得していることだ)

この一年でMySpaceの地位は2位から4位へと転落した

この一年でMySpaceの地位は2位から4位へと転落した



エンゲージメントという点で他に強調しておきたい点は、どうやってFacebookがユーザーを月に7時間も引き止めているかがcomScoreの調査で示されている。TumblrやPinterestもユーザーを月1時間もサイトに滞在させるなど、エンゲージメントに成功している。
Facebookに関する最後の指標は、ディスプレイ広告の分野においても世間の注目を集めていることだ。

PinterestとTumblrでは、ユーザーが1か月に1時間以上利用している

PinterestとTumblrでは、ユーザーが1か月に1時間以上利用している



Facebook広告はYahoo!やGoogleを広告面で上回っている

Facebook広告はYahoo!やGoogleを広告面で上回っている


Key lessons:

・目標が顧客とのエンゲージメントをSNSを通じて築くことだとしたら、Facebookページへの投資を怠ってはならない。(そしてターゲット層によってはPinterest、Tumblrを注視することも忘れてはならない)
・Facebookページへのエンゲージメントが鮮明に印象を残しても、顧客となる対象がTwitterやLinkedInに時間を費やしているとしたら、そちらへ力を傾けなければならない。
・もしオンラインの広告枠を買っているとしたら、Facebookのディスプレイ広告が持つ破壊力について知っておかなければならない。もしFacebook上でエンゲージメントを築き上げたいと考えるなら、Jim Belsoic氏の書いた記事を読むべきだ。

#4:動画について、真剣に考えるべき時期がやってきた

アメリカ人がオンライン動画を見ることが増えている。comScoreによれば2011年には前年から約43%増え、1日に1億人を超える人数がインターネットで動画を楽しむようになっている。2011年12月には435億本の動画が視聴されたが、その大半(219億本)はGoogle経由で、おもにYouTubeからだった。

アメリカ人は、よりオンライン動画を視聴するようになっている

アメリカ人は、よりオンライン動画を視聴するようになっている



NetflixHuluといったベンダーから配信される長時間の動画が出現したことで、視聴時間は5分ないしは6分間も増えている。この結果として、マーケターはエデュテイメント(教育的娯楽)の導入が可能となった。

アジア・太平洋地域の住民は、他地域の住民に比べてオンライン動画の視聴時間が長い

アジア・太平洋地域の住民は、他地域の住民に比べてオンライン動画の視聴時間が長い



動画を観賞するスタイルは、モバイル機器、ノートパソコン、そしてゲームのシステムの登場とともに変化している。こういった違いはアジアやラテンアメリカ、そして中東といった地域に顕著だ。
たとえばニールセンの調査では、アジア・太平洋地域の出身者は、北米出身者よりも2倍多くモバイル機器で動画を視聴するという。しかし、ヨーロッパでは世界平均の約半分程度しかモバイル機器でビデオを見ることがない。

最良の結果から学ぶ

多くの企業は動画チャンネルを利用しているものの、中小企業はこのパワフルなプラットフォームを上手に使いこなしていない。
私はWhole Foodsが作った500を超えるビデオが好きだ。それは2800万を超える人々に視聴されている。かれらはハウツー物から恋愛物語のシリーズまで多種多様な動画を配信している。こういったビデオの配信に、特別な技術は必要ない。どうやってYouTubeを使うか、少しだけトレーニングをするだけでよい。

Whole Foods Marketは多くの動画コンテンツを紹介している

Whole Foods Marketは多くの動画コンテンツを紹介している


#5:モバイルの役割を認識

PQ Mediaによると米国では1億人を超えるユーザーがスマートフォンからwebへアクセスしている。その60%はビジネス利用だ。comScoreの調査でははすべてのインターネット上のトラフィックの8%がモバイル機器を介している。

モバイル機器でSNSにアクセする時間は比較的短い(おおよそ5%)が、その回数は各段に増えている。たとえば、Facebookは昨年12月に4億2300万人のユニークビジターがモバイル機器を介してサイトを訪問している。

ニールセンは男女の間において、SNSへのアクセスに違いはないか比較している。SNSを利用する際に使用する機器としてPCを抜きにすれば携帯電話は2番目のポジションを占め、10
Aside from the obvious choice of computers, mobile phones take second place with women being 10% more likely to access social sites on their phones.
モバイル機器は小売業界の風景を変えている。ショッピングに訪れる人々は価格を比べ、レビューを読み、友だちからリアルタイムに意見をもらうことができる。それはすべてスマートフォンを利用し、ソーシャルメディアを通じて実現されるのだ。賢いマーケターは、こういった流れに合わせてコンテンツを作り、消費者とエンゲージする方法を見つけていくだろう。

性別の違いによるSNSの利用状況の違い

性別の違いによるSNSの利用状況の違い


Key lessons:

・あなたのwebサイトはモバイルに最適化しているか
・モバイル機器から簡単に消費・反応できるコンテンツを作る(コンパクトに反応することができれば、なお良し)
・顧客がアジア・太平洋地域に根ざした人物ならば、モバイル戦略を発展させたほうが良い


世界の大きなトレンドは日本のマーケットにも確実に影響を与えています。とはいえ日本の環境は独特な部分も多々あります。海外事例にとらわれすぎず、参考材料として自分の頭で考えることが必要になりますね

今回はSocial Media Examinerの記事を翻訳し、一部修正しております。図表についても、当該記事より参照しています


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